Nice Pat Webマニュアル
見込み値の設定
”見込み値”とは
”見込み値”とは、出走馬がどれほどの見込みで上位に来るかを、パーセンテージで表示したものです。勝馬予想を確率の数値に置き換えたものと言ってよいでしょう。
『BET WITH THE BEST』 の文章中では Probability と表記され、直訳すれば「ありそうなこと、見込み、公算、確率」などとなります。『Nice Pat』 ではこれを”見込み”と呼ぶことにしています。
見込み値は、Valueを計算する上で欠かせない要素です。Crist on Value では、以下のようにValueの計算式が定義されています。
<Value の計算式 (『BET WITH THE BEST』 より引用)>
「Value = Probability x Price」
これを言いかえると、「Value(%) = 見込み値(%) × オッズ(倍)」となります。
5回レースをすれば1回は勝つだろうと見込まれる馬の見込み値は20%となります。その馬の単勝オッズが10.0倍あったとすると、その単勝のValueは 20 × 10.0 = 200(%) となり、十分に”良い賭け(good bet)”と言えます。もしもオッズが4.0倍であれば、Valueは80(%)となり、”まずい賭け(bad bet)”となります。
このように、Valueは見込み値(Probability)と実オッズ(Price)によって決定されます。よって、Valueに則ったベッティングには、見込み値と実オッズの両データが必須となるわけです。
『Nice Pat』 では実オッズはJRA-VAN Data Lab.データにより取得が可能ですが、見込み値はユーザが各々で設定する必要があります。
通常、出走馬の見込み値は、全出走馬で100%を分け合うように設定します。最初はどう設定してよいのか迷うでしょうが、Crist氏によれば、すぐに慣れてくるとあります。
『Nice Pat』 では初心者でも取っつきやすいよう、なるべく簡便に見込み値を設定できるようにしています。
見込み設定画面
以下が 『Nice Pat』 の見込み設定画面です。
<見込み設定画面>
出走各馬の見込み値の設定は、以下の手順で行って下さい。
(1) 各馬の力関係を、0~100で設定する
「見込み設定画面」の”0”~”100”の欄をクリックすることにより、自ら予想した各馬の力を設定します。この作業は慣れが必要と思われます。力関係のはっきりしたレース、はたまた混戦模様や上位拮抗など、予想に応じてメリハリをつけて設定するのがコツです。
見込み値の設定と言えども、これは予想行為の一環となります。「力は認めても今回は斬る」といった馬は、思い切って低い値を設定しても良いでしょう。
過去の戦績から未知数と思える馬についても、何らかの値は設定しなければなりません。
(2) 「変則タイプ」の設定
そのクラスでは力上位でも、どうしても勝ち切れない馬は珍しくありません。これに対応すべく、『Nice Pat』 では「見込みタイプ」という要素を設定できます。各行の「設定」ボタンを押下すると、「見込みタイプの設定」ダイアログが表示されます。ここで以下のいずれかを選択して下さい。
- 通常 …… 1着も十分あり得る馬に設定する。1~3着の見込み値がフラットとされる。
- 1着割引き …… 1着の可能性が低そうな馬に設定する。1着の見込み値が、2・3着に来る見込み値よりも半減される。
- 1着なし …… 1着付けはしない馬に設定する。設定した見込み値は2・3着に来る確率に反映される。
(3) 「不確定要素」の設定
全てのレースで見込み値を設定すると、どうしても全レースに賭けたくなってしまうもの。しかし、レースは千差万別で、勝ちやすいレースとそうでないレースがあります。『Nice Pat』 では、競馬場や距離、条件、時期などを考慮し、「不確定要素」という値を設定することができます。
この値(10%~50%)を設定すると、全馬の見込み値が100%ではなく、不確定要素が減算された数値となります。これによりValueも割り引かれ、必然的に”良い賭け”の敷居が高くなり、あえて難しいレースに参戦することを抑えられます。
「不確定要素」の値は、「0%」~「50%」の各ボタンを押下することにより設定します。
(4) 確定見込み値の計算
画面右下にある「全馬の見込み値(%)を計算」ボタンを押下することにより、(1)~(3)で設定した要素を加味し、全馬の確定見込み値が計算されます。
確定された見込み値は、即「馬券ビルド」ページなどに反映されます。