JV-Downloader EX Webマニュアル
「セット取得」機能
「セット取得」はJRA-VAN Data Lab.仕様のデータを使ったアプリケーションを開発する方を対象とした機能です。
「セット取得」とは、あらかじめ設定したセット定義にしたがって必要なデータを定例的に取得するための、『JV-Downloader EX』のメイン機能の一つです。
一度セット定義を行っておけば、あとは毎週セット毎のダウンロードを実行するだけで必要な差分データ(前回取得時以降に提供された差分データ)を入手することができます。このため、”蓄積型”データベース・アプリケーションの開発・運用用途に向いています。
セット定義とは?
セット定義とは、JRA-VAN Data Lab.で提供される豊富なJV-Dataの中から、自分のシステムで使用するデータをカテゴリ別(たとえば出馬表用や成績用)に定義したものです。
競馬DBシステムを運用する場合、開催日前日に出馬表系のデータとマスタ関連を、また開催後の月曜日に成績系データを取得してDBに蓄積していくというスタイルが一般的です。あるいは、蓄積をしないスタイルもあり、このような場合は開催日前日に出馬表系データと今週出走馬の補てん情報を得るという方法もあります。
どのようなスタイルでも、セット定義を使えば自分のシステムに最適なデータのみを取得できるように設定が可能です。
自分に最適なセットを定義するためには、JRA-VAN Data Lab.のデータとその提供タイミングを熟知する必要があります。JRA-VAN Data
Lab.の仕様については公式の仕様書をご参照下さい。
差分の管理について
JRA-VAN Data Lab.蓄積系データは基本的に”前回取得時からの変更分”を取得するという運用が主体となります。この時系列管理のために、JV-Linkでは「FromTime」というパラメタを使用します。JV-Downloader EXではデータ種別毎に最終タイムスタンプを管理し、データ取得の度にこれを更新します。
このタイムスタンプは「オプション設定」-「FromTime管理」で確認することができます。また、何らかの要因によってこれを変更する必要がある場合は、同設定ページで任意に変更することが可能です。
セット定義内容の変更
「セット取得」ページで任意のセットを選択し、下にある「セット内容の変更・確認」ボタンを押すことによって「セット定義」ダイアログを呼び出せます。「セット定義」ダイアログではセット定義内容を自由に変更することができます。
「セット定義」ダイアログ
① 定義できること
セット定義では、蓄積系全データ種別についての「要/不要」、「オプション(通常/今週)」、「取得するレコード種別」を指定することができます。また、定義毎に任意の名前を設定できます。
この組み合せにより、各自のシステムに合ったデータを必要なだけ取得することが可能です。
② 定義方法
「セット定義」ダイアログでは必要データの設定を視覚的に行うことができます。
設定したいデータ種別を「取得データ詳細」グリッドでクリックし、下に表示される詳細設定で各種設定を行って下さい。設定を変更した場合、データ種別毎に「この内容で確定」ボタンを押して内容を確定して下さい。
セット全体の設定が終わりましたら、最下段の「セット登録」ボタンを押して下さい。
セット取得の実行
「セット取得」の実行は、「セット取得」ページから必要なセットを選択し、「ダウンロード開始」ボタンを押すだけで行えます。
各セットで取得するデータは、「セット定義」に従います。
同名ファイルに関する注意
セット取得では、出力ディレクトリに同名ファイルが存在する場合、上書きではなくレコードを追加する形を取ります。このため、すでに不要となったデータは出力ディレクトリに放置せず、削除する等のケアが必要となりますのでご注意下さい。